後に石橋楼に名前が変わった信楽は昭和20年4月の建物強制疎開令の影響で閉店、 角屋はもっと前の明治時代に閉店、火災で消滅したといわれる 田中屋(現在は瀬戸物店)の三軒のお休み処としてのお茶屋さん、つまりいまでいうところのカフェがあったことから三軒のお茶屋さん、 “ 三軒茶屋 ” と呼ばれだしたのが始まりで現在もその名称が引き継がれている街、「 三軒茶屋 」は東京の中でいつも住みたい街ランキング上位に入っている人気の街です。
戦後の昭和25年に出来た仲店商店街は現在ではエコー仲見世商店街と名称を変え、三角地帯へと広がり三軒茶屋の名所のひとつとして多くの人々に親しまれ栄えています。
そんな三角地帯を見下ろすようににんじん色だからという、ゆるいネーミングのキャロットタワーがそびえる、新旧の文化が織り成す味わい深い街の三軒茶屋から徒歩11分のところに今回ご紹介するマンションがあります。
抜群の住環境・専用のお庭つき
駅前は賑やかな三軒茶屋でも、駅前から少し離れればそこは静かな住宅街が広がり、買い物するお店も多く生活していく上での不便はほとんどありません。
今回のマンションは三軒茶屋とお隣の駒沢大学の中間に位置する上馬という地域にある築33年(執筆時・2018年時点)・地上3階建のRC造りの建物です。
すぐ近くに国道246号があり、近くのバス停からは渋谷や自由が丘へのアクセスが可能です。国道が近くにあるといっても、マンション自体は住宅街のエリアにあるため騒音などの心配はほとんどありません。
そんなこちらのマンションの特徴は専用のお庭が付いている2LDK(引き戸を閉めれば3LDK)の物件です。
リノベーションをする前は和室を完備した住まい
いまから30年前の1980年台は洋室造りの中に畳の部屋を設けるような設計が人気でした。
こちらのマンションもフローリングの中に畳の部屋があり、その後で何度か簡易的なリフォームでキッチンの設備などを付け足していったような跡があります。



専用のお庭もスダレなどが置いてあり、洗濯物を干したり夏場はバーベキューなどを楽しんだりと前の住人はお庭を有効に活用されていました。
そして今回、そんな前の住人の生活の跡を完全にリセットして新しい住人を迎え入れるべく、スケルトンリノベーションを実施しました。

壁紙を剥がし建物の構造が見える状態に
スケルトンリノベーションとは、住居を一度骨組み・構造体の状態にして、全面的にリフォームすることをいいます。スケルトンリノベーションのスケルトンとは、骨組み・構造体のことです。
スケルトンリノベーションのデメリットは、大規模な工事が必要になるということですが、その分メリットとして、既存の間取りにとらわれずに間取りを自由に決めたり、トイレなどの設備をそっくり最新のものに入れ替えたり出来る点があります。







緑が多く配備された建物の外観と個々の住人に合わせたお部屋のイメージ
玄関から入ってすぐ目に入ってくるシューズロッカーは木のぬくもりを感じるシックな作りの収納容量たっぷりの製品を完備しました。





トイレは別名「お手洗い」
手洗い付きロータンク便器は便利といえば便利ですが、トイレで用を足したらまずは手を洗いたいものです。最近のトイレは居住スペースの都合なのか手を洗う設備をトイレの外に設ける設計も多くありますが、トイレでの用事はトイレの中で完結したいものです。
今回のマンションはアンガーカウンタータイプという手洗い器をトイレの中に設置しました。

トイレットペーパーや掃除用品などをしっかり収納できる棚も完備

料理をしながら庭の緑が見えるキッチン


お酒などのビン類やお醤油や調味料など、常温保存可能なものはこちらの食料貯蔵庫へ

効率的に料理が出来る三口ガスコンロは当たり前の設備

夕刻にご家族でゆっくり食卓を囲む場所は落ち着いた雰囲気のフローリングと採光のバランスを重視

花や陶磁器などを飾れる飾り棚はリビング・ダイニング・キッチンを彩り深く演出



サニタリーエリアの高い位置にもしっかり収納できる収納棚を設置していますので、こちらにはバス用品などを収納出来ます。


こちらは居室エリアのクローゼット

リビング・ダイニング・キッチンの横の居室はスライド式の扉を開ければ広いリビングとしてお使いいただけますし、閉めれば3LDKとして一つのお部屋としても機能します。




こちらはリノベーション後に整備されたお庭です。



こちらは玄関から入って奥の右側の居室です。





こちらは玄関から入って左奥に設置されている出窓です。

ゆったりくつろげるバスタブがあるバスルーム



こちらは廊下です。
