2016年03月
目黒区鷹番のマンション
こちらのお部屋のリノベーションのポイントのひとつは、“三本引き戸”を使用した点です。
LDKと居室の扉を全て開けると広々LDKとしても使えるようにしました。
就寝時や来客時には、扉を閉めて個室としての静かな空間を保つことが出来ます。
リノベーション前は細長い部屋が3つ並んだ作り(鰻の寝床)で、真ん中の部屋には日が当たりませんでした。
リノベーション後は2DKを1LDKに変更し、部屋全体が明るくなるように工夫をしました。
もともと和室だった部屋は“メープル”という明るい色のフローリングの洋室にして、クロス(壁紙)は白に統一し、居住される方が心地よく過ごせる空間を作り出すことが出来ました。
リノベーション前の居室
キッチンは、対面キッチンにすることで、リビングルームに居るご家族の顔を見ながら料理が出来、ダイニングテーブルを置くことで、食卓に料理を運びやすくなります。食後の洗い物もダイニングルームに設置したテレビを見ながら出来ることで、生活にゆとりが生まれる空間を演出しました。
ライティングもスポットライトとダウンライトで夜は全体的にお洒落な雰囲気を醸し出せるように工夫をしました。
リノベーション前のキッチン
この案件で最も苦労した点は、浴室です。
実はこの浴室の壁が躯体(マンションの構造上重要な壁)となっているため、浴室の空間を広げたりすることが不可能だということが判明して、リノベーション前の昔ながらのタイル張りの寒々しい浴室では、せっかく寛げるはずのバスタイムの価値も半減することから、一から職人さんの手で作っていったのがこちらのバスルームです。
浴槽を取り付けて、壁には白い清潔感のあるタイルを散りばめて、自動スイッチ付サブリモコンを取り付け、サーモスタット式シャワー混合水栓を設置しました。
また、洗面スペースも奥行きに制限があり、リノベーション前の洗面台では圧迫感を感じることから、デザイン的にお洒落で奥行きが短くても機能性に優れた洗面台を設置することで、脱衣所と洗面スペースのバランスを整えました。
トイレもリノベーション前のものは給水栓が露出配管だったため、見栄えが良くなかったのですが、給水管を全て壁の中に収納して、一体型の便器を設置したことで見栄えを良くしました。
リノベーション前のバスルームとトイレと洗面台と脱衣所