新宿区西落合の落ち着いた住宅街に計画した当住戸は、明るい壁紙と床仕上げで室内全体にやわらかな光をまわし、実寸以上の開放感を感じられる印象です。各室にしっかりとした収納を確保し、棚を多めに設けることで小物の定位置化がしやすく、扉内にコンセントを用意してWi-Fiルーター等の機器をすっきり隠せるよう工夫しています。天窓による採光により、時間帯や天候による明るさのムラを抑え、日中の在宅時間を快適に保ちやすい点も特徴です。
居室には可変的に使えるデスクスペースを用意。テレワークはもちろん、将来的に子どもの勉強机としても活用でき、家族構成やライフステージの変化に寄り添います。動線計画は“短く・交差しにくく”を意識しており、玄関から居室、収納、洗面へと自然に移れるため、日々の片付けや身支度の負担を軽減します。
キッチンはワークトップが広く取れるL字型を採用。あえて壁とカウンターの間にスペースを確保して作業台を設置し、下拵え・調理・配膳の同時並行がしやすいレイアウトです。作業台まわりにはコンセントを計画し、ブレンダーやフードプロセッサー等の小型家電が使いやすい環境を整備。水回りはコンロ・シンク・作業台の三角動線を意識し、シンクでの水洗いと加熱調理の切り替えがスムーズに行えます。キッチン横には洗濯スペースを近接配置し、洗濯後に2階バルコニーへそのまま動ける家事動線を確保しました。
サニタリーは独立配置で、来客時の使い分けがしやすい構成。トイレは空間を有効に使えるタンクレスタイプを採用し、限られた面積でも圧迫感を抑えた印象に仕上げています。屋上には水栓を設け、夏場の水遊びやガーデニング、布団干しなど多目的に活用可能。駐車スペース横の外部収納はアウトドア用品やカーケア用品の置き場として重宝し、屋内の生活空間をすっきり保つ助けになります。
外観は周辺の新旧住宅と調和する落ち着いた意匠で、長く住み継いでも飽きのこない印象を目指しました。日々の暮らしを支える「収納」「家事動線」「採光・通風」のバランスを丁寧に整えたことで、機能と居心地の両立を図っています。なお、掲載内容は計画・施工時点のもので、実際の仕様・仕上げは時期により異なる場合があります。詳細は現地・図面にてご確認ください。(契約月:2023年8月)